
アニメヲタクが語る!2025年夏アニメでどれを観るべき?初心者向けおすすめ作品一覧

目次
こんにちは、アニメヲタクになって25年目を迎えた、ライターのトイアンナです。非ヲタの友人と話していると「アニメが多すぎて、どれを観るべきかわからない」と、よく言われます。確かに。日本では、子供向けアニメも含めれば年間100作品以上のアニメがリリースされます。そのため、非ヲタからすれば「何が何やら」となるのは当然のことでしょう。
というわけで、今回は2025年の夏に始まる「アニメ初心者が観て楽しめる作品」をピックアップし、その魅力をぞんぶんに解説します!
2025年夏に公開されるアニメは27作品
まず、2025年夏に公開予定の作品は、以下の通り。そのなかで、タイトルに★をつけた作品が、この記事で「初心者にもおすすめできる、2025年夏に公開予定のアニメ作品」です。
2025年夏に公開予定のアニメ作品一覧(あいうえお順)
- ★雨と君と
- うたごえはミルフィーユ
- おそ松さん(第4期)
- 怪獣8号 第2期
- 彼女、お借りします 第4期
- クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
- ゲーセン少女と異文化交流
- cocoon
- ★地獄先生ぬ~べ~
- CITY THE ANIMATION
- 白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます
- ★ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
- 盾の勇者の成り上がり Season 4
- ダンダダン 第2期
- 強くてニューサーガ
- 出禁のモグラ
- 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期
- ★桃源暗鬼
- ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット
- ばっどがーる
- BULLET/BULLET
- 光が死んだ夏
- ふたりソロキャンプ
- My Melody & Kuromi
- ★水属性の魔法使い
- 勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
いわゆる、ヲタクが注目するのは「人気作の続編」ですが、普段からあまりアニメを視聴しない層にとって、続編アニメはとっつきづらいものです。しかも、シリーズ作品はSNSで検索しようものなら公開済みエピソードの容赦ないネタバレにあいます。
そこで、この記事では2025夏アニメの中でも「新しく始まるアニメ作品」のみピックアップしました。
*本稿のアイキャッチ画像の引用元:ORICON NEWS プレスリリース
2025年夏公開のおすすめアニメ【1】雨と君と
作品名 | 雨と君と |
放送形態 | TVアニメ |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | 藤:早見沙織 ミミ:鎌倉有那 レン:佐藤聡美 クラウゼ・エラ・希依:湯本柚子 |
スタッフ | 原作:二階堂幸 監督:月見里智弘 シリーズ構成:待田堂子 キャラクターデザイン:大和田彩乃 アニメーション制作:レスプリ |
ある雨の日。ずぶぬれになった女性・藤は、捨て犬と出会います。フリップを振り、折り畳み傘を藤に差し出してまで「自分を拾って!」とアピールする姿勢に負け、一緒に暮らし始めた彼女。しかし、その犬はよく見ると「わんこ」ではなさそうで……。
出典:原作『雨と君と』第一話
原作の愛らしい犬……ではないたぬきの賢さとかわいさにほっこりします。何しろたぬきなので、賢くても「人を化かす生き物だしなあ」と許せてしまう設定もいいですよね。
本作はもともとはXで公開されていた漫画のため、拡散されて閲覧したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。原作がショートストーリーなので、おそらく本編も1話15分未満の短い作品になる可能性が高いと思われます。
つまり、アニメにじっと向き合わずとも、家事をしながら、仕事の息抜きに楽しめる可能性大。大人の疲れをすっと癒してくれる、ほっこりアニメとして、のんびり楽しめるのではないでしょうか。
制作会社は『コウペンちゃん』『アニメ カピバラさん』などを手がけてきたレスプリ。このジャンルのマイスターが手がけるとあって、期待大です。さらに、声優は『鬼滅の刃』で胡蝶しのぶを演じているベテラン声優・早見沙織さんとあって、ヲタクにも嬉しい作品となっています。
2025年夏公開のおすすめアニメ【2】地獄先生ぬ~べ~
作品名 | 地獄先生ぬ~べ~ |
放送形態 | TVアニメ テレビ朝日系列 |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | 鵺野鳴介:置鮎龍太郎 立野広:白石涼子 稲葉郷子:洲崎綾 細川美樹:黒沢ともよ 木村克也:岩崎諒太 栗田まこと:古城門志帆 高橋律子:遠藤綾 ゆきめ:加隈亜衣 玉藻京介:森川智之 |
スタッフ | 原作:真倉翔(集英社『週刊少年ジャンプ』連載) 漫画:岡野剛 監督:大石康之助 監督:山田史人 シリーズ構成:大草芳樹 キャラクターデザイン:芳山優 サブキャラクターデザイン:高橋敦子 プロップデザイン:伊藤依織子 妖怪デザイン:田中宏紀、きじまる アクション監督:加々美高浩、芳山優 美術設定:平澤晃弘 美術監督:春日美波 色彩設計:野地弘納 3DCGディレクター:吉良柾成 画面設計:田村仁 撮影監督:平本瑛子 編集:吉武将人 音響監督:名倉靖 音響効果:森川永子、佐藤理緒 録音:椎原操志 音楽:EVAN CALL アニメーション制作:スタジオKAI |
「あのヒット作品をもう一度アニメ化する」リバイバル作品で、最近最も話題になったのが『地獄先生ぬ~べ~』でしょう。本作は1993年に連載開始した同名漫画の再アニメ化作品。過去に1度アニメ化されたときは、ギャグとラブコメとホラーをてんこもりにしたオムニバス作品として、大ヒットを記録。スピンオフ作品も連載されました。
舞台は小学校。5年3組担任の鵺野鳴介(ぬえの・めいすけ)は、通称ぬ~べ~と呼ばれるダメ教師。普段は生徒にもイジられているけれど、実は「鬼の手」を持つ最強教師なのだった……! しかし、そんな特殊な教師がいるところには妖怪も集うわけで、日夜生徒を守るために妖怪・幽霊と戦ったり、交渉したりするお話しです。
『地獄先生ぬ~べ~』は、怖い話が苦手な方でも安心して視聴できる、ギャグの多さが魅力。ゲラゲラ笑って、ときどき泣いて。緩急があって飽きさせないのに、1話見逃してもストーリーに支障が出づらいオムニバス形式だから、忙しい方も安心して観られるのもおすすめポイントです。
2025年夏公開のおすすめアニメ【3】ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
出典:『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』アニメ公式サイト
作品名 | ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される |
放送形態 | TVアニメ |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | マリー:本村玲奈 キュロス:濱野大輝 |
スタッフ | 原作:とびらの、仲倉千景(双葉社 モンスターコミックスf) キャラクター原案:紫真依 監督:北川隆之 副監督:砂川正和 シリーズ構成・脚本:猪原健太 キャラクターデザイン:佐藤秋子 音楽:夢見クジラ アニメーション制作:ランドック・スタジオ |
突然ですが、おとぎ話の「シンデレラ」が、なぜ現世に残るほど継承されてきたと思いますか? 私は、疲れた大人の「夢」を、シンデレラが担ったからだと思います。職場で仲たがいする同僚、腹の立つ家族の一言。それらを洗い流してくれる、一発逆転ストーリー。それも、自分から積極的に冒険の旅へ出ずとも、勝手に報われる物語。これぞ、疲れた大人の「救い」だと思うのです。
本作『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』は、現代のシンデレラ・ストーリー。家族にいびられて育った主人公、マリーが、姉の死に伴い代理としてある男性のもとへ結婚することになります。その男性がスパダリ(※完全無欠のスーパー彼氏のこと)で、これまでの不幸をなかったことにできるほど、主人公を溺愛してくれるのです。
ええ、都合のいい物語ですよ。けれど、主人公に都合の悪い物語のどこに、感情移入する余地があるでしょう。真剣に正座して観たくなるアニメがあってもいいし、「あ~もう無理~疲れた~」と言いながら、癒されるために観るアニメがあってもいいのです。
私は原作小説を全て読みましたが、この作品は何より各話が面白い。単なる「私って何もしてないのに愛されちゃって最強!」で完結しない、ハラハラ・ドキドキ要素があります。それがアニメでも見ごたえにつながると信じているため、おすすめ作品にリストアップしました。
2025年夏公開のおすすめアニメ【4】桃源暗鬼
出典:コラボカフェ
作品名 | 桃源暗鬼 |
放送形態 | TVアニメ 日本テレビ、ほか |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | 一ノ瀬四季:浦和希 無陀野無人:神谷浩史 皇后崎迅:西山宏太朗 屏風ヶ浦帆稀:石見舞菜香 矢颪碇:坂田将吾 遊摺部従児:花江夏樹 手術岾ロクロ:三浦魁 漣水鶏:愛美 |
スタッフ | 原作:漆原侑来(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載作品) 監督:野中阿斗 監督補佐:橋本裕之 シリーズ構成・脚本:菅原雪絵 キャラクターデザイン:網サキ涼子 美術設定:別役裕之 美術監督:Scott MacDonald 色彩設計:多田早希 撮影監督:芹澤直樹 CG監督:福島涼太 編集:岡崎由美佳 音響監督:飯田里樹 音楽:KOHTA YAMAMOTO 音楽制作:ポニーキャニオン アニメーション制作:スタジオ雲雀 |
あなたは、小さいころに「桃太郎」の物語を読んで、不思議に思ったことはないでしょうか。
「どうして何の落ち度もない鬼が、桃太郎に倒されなくてはならないのか?」
桃太郎は圧倒的強者として鬼を虐殺し、財宝まで強奪する。これが正義の側であっていいのでしょうか? この問いに「鬼の側」から答えてくれるのが、『桃源暗鬼』です。
父の敵を討つため、鬼が若手を育成するための施設・羅列学園に入学する主人公の四季。四季が鬼としての力を覚醒させる一方、敵の「桃太郎機関」は、鬼を一斉排除しようとしていた……。鬼と桃太郎が異なる「正義」を抱き、大志のために衝突するシンプルで重厚なストーリーに引き込まれます。
そして、自らの血を武器化して戦うド派手な戦闘シーンも、アニメだからこそ映えるはず。制作会社のスタジオ雲雀は、『暗殺教室』などを過去に手掛けており、キャラクターが俊敏に動くシーンをどう設計するかに期待が高まります。直観ですが、第2期までは必ず制作決定しそうな注目作で、第1期が始まる今だからこそ観ておきたいおすすめアニメです。
2025年夏公開のおすすめアニメ【5】水属性の魔法使い
作品名 | 水属性の魔法使い |
放送形態 | TVアニメ TBS、ほか |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | 涼:村瀬歩 アベル:浦和希 セーラ:本渡楓 |
スタッフ | 原作:久宝忠『水属性の魔法使い』(TOブックス) 原作イラスト:天野英 漫画:墨天業 監督:佐竹秀幸 シリーズ構成:熊谷純 キャラクターデザイン:小堤悠香 アニメーション制作:颱風グラフィックス×Wonderland |
『水属性の魔法使い』は、「異世界転生もの」といわれるジャンルの作品です。「異世界転生」とは、現実世界でトラックに轢かれるなどして死んでしまった主人公が、異世界で人生をやり直す物語のこと。通常、この手の物語では主人公が最強の魔法を身に着けていたり、なんでも願いが叶う加護を受けていたりするものですが、この主人公はまあまあ努力型。
しかも、本人はせっかく転生したのだから……と、まったりスローライフを考えるも、その願いむなしく敵が襲ってくる、むしろ現世より過酷な経験を積みます。そのおかげもあって鍛え抜かれ……という、観ているだけで「がんばれ」とつぶやきたくなるストーリーがおすすめポイントです。
本作の面白さは、通常の「異世界転生作品」にはない「年月の経過と、場面の変化」です。作品の序盤で主人公は転生してから20年の時を過ごし、もはや転生前の寿命を超えてしまいます。しかも、スローライフ志向なら最初の家にとどまるかと思いきや、世界中を旅することになる。だからこそ、名作ファンタジー作品のような重みのあるストーリー展開が見られます。
……って、簡単に書きましたけれども、ということはその分アニメーターさんが背景画像を多数描かないといけないわけで、「現場泣かせの作品だなあ」というのが私の所見です……。そういう意味では、制作会社の力量を見たい! というのが、ヲタク視点では楽しみ&おすすめポイントですね。
2025年夏公開のおすすめアニメ【おまけ編】ダンダダン 第2期
出典:集英社 プレスリリース
作品名 | ダンダダン 第2期 |
放送形態 | TVアニメ MBS, TBS系28局「スーパーアニメイズムTURBO」枠にて |
スケジュール | 2025年7月予定 |
キャスト | オカルン<高倉 健>:花江夏樹 モモ<綾瀬 桃>:若山詩音 星子:水樹奈々 アイラ<白鳥愛羅>:佐倉綾音 ジジ<円城寺 仁>:石川界人 ターボババア:田中真弓 |
スタッフ | 原作:龍 幸伸(集英社「少年ジャンプ+」連載) 監督:山代風我、Abel Gongora アニメーション制作:サイエンスSARU |
そして、冒頭で「シリーズものは選ばない」と言ったにもかかわらず、あえておすすめの2025年夏アニメに入れさせていただきたいのが『ダンダダン』第2期。ストーリーは複雑怪奇、ホラーで、SFで、ギャグで、恋愛で、感動で……そう、エンタメの全部をぎゅっと詰め込んだ傑作が『ダンダダン』です。
非ヲタの方にあえてたとえるなら、『スパイダーマン』『アベンジャーズ』に代表される、MARVEL作品に近いかもしれません。カッコよくて、ちょっぴりおバカで、青春で、アクション。『ダンダダン』は、私たちがエンタメに欲しているものを、全部盛りにしてくれた作品です。
主人公は高倉健と綾瀬桃のダブルヘッダー。宇宙人の存在を信じる「オカルン」こと高倉健と、祖母が霊媒師の「モモ」が、喧嘩の果てにチャネリングと心霊スポット訪問をしたところ、本物のUFOと妖怪に遭遇してしまい、命をかけた戦いをすることに……という、ドタバタから始まる物語です。
『ダンダダン』はストーリーが始終ドタバタしているので、目が離せないアニメ作品です。まったりアニメを視聴したいスローライフ好きは本稿の冒頭に紹介した『雨と君と』でも見ていただいて……。本作では特撮のプロもうなる怪獣のデザインや、超速で動くアニメーションの美しさがたまらない! まるで映画のように迫力たっぷりの戦闘シーン、そしてボロボロ泣かされるサイドストーリーの完璧なサンドイッチに、心をやられることでしょう。
『ダンダダン』第1期はABEMA、Netflix、U-NEXT、Amazonプライムのすべてで配信されているため、今からでもストーリーを追いかけやすいのがおすすめ理由の一つ。さらに『スパイダーマン2』のように、2期から見始めても十分に楽しめるはずです。あまり考えず、ぽちっと視聴してみてください。
第1期のオープニング曲を担当した Creepy Nutsの「オトノケ」も名曲ですしね!
2025年夏公開のおすすめアニメをもとに、視聴作品を決めてみよう
この記事では、2025年夏に公開予定のアニメ27作品のなかから、ヲタクでない方にもおすすめできる6作品をピックアップいたしました。今年は年初からいいアニメが多くて、ヲタクは嬉しいものの、非ヲタの方がついてこられるか心配……!
というわけで、初心者でもとっつきやすく、しかも今から「まず30時間正座して前シリーズを観て」と言われずとも楽しめる作品をご案内しました。これで日本のアニメを好きになってくれる人が一人でも増えてくれたら、嬉しい限りです!
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