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牛が嫉妬する!? カラダにもやさしい次世代の植物性ミルクアイスが続々と登場する

シズリーナ荒井

偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「牛が嫉妬する!? カラダにもやさしい次世代の植物性ミルクアイスが続々と登場する」。シズリーナ荒井さんが書かれたこの記事では、植物性ミルクアイスへの偏愛を語っていただきました!

38年間食べ続けているが、全く飽きのこない食べ物…。それが「アイス」。私にとってアイスとは人生のすべてであり、どんなことがあってもアイスは裏切らない。そう信じていたが、そうでもなかった。今年に入ってから密かに続々と登場している次世代の植物性ミルクアイスの完成度に驚かされた。

植物性ミルクを使用したアイスの進化がどうにも止まらない

植物性ミルクアイスといえば、“大豆ミルク”すなわち豆乳を使用して作られるアイスが一般的。私の記憶が正しければ、植物性ミルクを使用して作られたアイスは2008年頃にごく一部のアイスメーカーから発売されていた。

当時の植物性ミルクのアイスはとにかく豆乳独特なえぐみが強く、ヘルシーであることは理解できるものの、この味わいだとなかなか継続して食すには難しいと思う仕上がりだった。

2020年から少しずつではあるが、アイスメーカー各社で植物性ミルクを使用したアイスの研究開発に力を入れ始めた。豆乳の独特な臭みやえぐみを軽減する技術だったり、逆に豆乳の旨味を引き出す製法だったり、研究を重ねて商品化にこぎつけていた。

今、まさに植物性ミルクアイス戦国時代の到来・技術力で活路を開く

動物性ミルクアイスが主戦場の中、植物性ミルクアイスでも競争が激しくなっている。

植物性ミルクアイス界を牽引するクラシエに続き、ハーゲンダッツ ジャパン、ロッテが植物性ミルクアイスブランドを立ち上げ、エリアを限定してテスト販売開始し、現在では販売エリアを全国へと広げている。

2024年にはクラシエが豆乳以外の植物性ミルク(オーツミルクやアーモンドミルク)を使用したアイスを発売し、森永製菓でもライスミルクを使用したアイスが一部店舗でテスト販売されている。

食べずに夏は越せない!最新植物性ミルクアイス4選

・ロッテ クーリッシュGreen ストロベリー[脳汁ドバドバ度★★★★★]

飲むアイスの新定番

飲むアイスでおなじみ「クーリッシュ」ブランドから、乳製品ではなく植物性ミルクで仕立てることで、美味しさの新定番を目指した商品「クーリッシュGreen」が登場。「クーリッシュGreenストロベリー」は、ストロベリー果汁を5%使用しており、甘酸っぱい味わいがとても印象的な仕上がりだ。

味のベースとなるのが豆乳とえんどう豆由来の植物性ミルクで、独特なえぐみや雑味が軽減され、ストロベリーのストレートな味わいが強く感じられ、植物性ミルクで作られたアイスであることを忘れるぐらいやみつきになる味わいだ。

通常の「クーリッシュ」と同様に微細氷が入っているため、後味がスッキリして喉ごしがいいのがポイント。また、ロッテの底力を感じた部分は、牛乳にはあって豆乳にはないコクや味わいをおそらく研究し尽くし、それを補うために隠し味としてしょう油を加えた発想力。このこだわりに脳汁ドバドバだ!

・クラシエ フロムグリーン オーツミルクカフェラテ[脳汁ドバドバ度★★★☆☆]

植物性ミルクアイスの概念が変わった商品

ほろ苦いカフェラテの味わいが楽しめるオーツミルクアイスで、ヘーゼルナッツのザクザク食感もたまらないし、スプーンが止まらない商品が登場。大人だけでなく、子どもも楽しめるカフェオレ風味の仕上がりだ。

オーツミルクの香ばしさを引き立てるために、苦味が強いエスプレッソコーヒーエキスを配合。香ばしさと苦味のバランスが旨味へと昇華され、濃厚な味わいでありながらもオーツミルクのコクも楽しめる、まさにアイデア商品だ。豆乳、アーモンドミルクは他の商品でもよく見かけるが、オーツミルクを選定してきたところに脳汁ドバドバだ!

・ハーゲンダッツ ジャパン GREEN CRAFT 豆乳バナナショコラ[脳汁ドバドバ度★★★★☆]

植物ミルクアイス界の金字塔現る

素材を厳選し尽くして作られた植物生まれのグリーンクラフト。クリーミーでコクのある豆乳とすっきりした味わいの豆乳をブレンドして作られたアイスは、食感がなめらかで軽やかな味わいだ! 

正直、ビックリしたのは、従来の植物性ミルクで作られたアイスではボソボソっとしたみぞれのような食感に仕上がってしまうのだが、スプーンでアイスをすくった瞬間なめらかであることがわかるぐらいクリーミーだ。この時点でもう脳汁ドバ…ドバドバ。

次に、完熟バナナの甘さが豆乳に負けない味わいで、そこへ相性抜群のチョコレートソースが絡み合ってくる。まさに植物ミルクアイス界の金字塔的存在だ。

・森永製菓 OKOMETOバニラ[脳汁ドバドバ度★★★★☆]

アイスなのに温かい植物性ミルクアイス

アイスなのに、開発担当者の温もりを感じられる商品。乳製品不使用ながらまるで乳製品を使用しているような、なめらかな口当たりやコクを覚える。お米のやさしい甘さが生かされていてさっぱりと食べられるのが特徴だ。

食べ進めていくうちにどこか懐かしい味わいすら感じさせる新商品。自分の記憶を辿っていくと、幼少時代に駄菓子屋さんで口にしたポン菓子のような口馴染みのある味わいで、当時のことが走馬灯のようによみがえる。

あー。もうこの時点で、脳汁ドバドバMAX。このアイスをひと口食べて、自分の中で植物性ミルクアイスの視野が広がった瞬間でもあった。

欧米でも植物性ミルクを使用したアイスは数多くある。だが日本の植物性ミルクアイスは、味はもちろん食感までなめらかに仕上げられるアイス製造の技術が世界でもトップクラスだと思い知らされるレビューとなった。ぜひ、今回ご紹介した商品の中から気になったアイスを食べてみて!

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