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偏愛コンテストを実施したら全国のガチ勢が1,400人集まった #偏愛横丁

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開催地:未定
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開催日時:未定

5月24日(金)〜26日(日)の3日間、歌舞伎町シネシティ広場・歌舞伎タワー2Fカブキhallにて、「イキすぎた愛と欲望のフードフェス」をテーマにしたイベント「偏愛横丁」が開催されます!

この脳汁全開イベントを盛り上げるために、偏愛を語ることで使いきれないくらいのイベント通貨が貰える「偏愛コンテスト」を開催しました!

早速受賞者を発表しちゃいます!

……というわけで事前にX(旧Twitter)にて募集した「あなたの偏愛を語ってください!」でご応募いただいた方々のなかから、厳正な審査を行って受賞者を決めたいと思います!

審査員はこちらの方々です!

明治大学 国際日本学部教授 藤本由香里先生

東京大学を卒業後、筑摩書房に入社。編集者業務のかたわら、ライフワークであるマンガの論評を多数の媒体で発表。これまでに、手塚治虫文化賞、講談社漫画賞にて選考委員、文化庁メディア芸術祭マンガ部門において審査委員などを歴任。

ライター/銭湯神 ヨッピーさん

関西学院大卒業後、商社に務めるも「仕事飽きた」という理由で衝動的に退社。その後はフリーランスのライターとして活躍中。銭湯が好きすぎて「週に8回」という異常な頻度で銭湯通いを続け、銭湯神(せんとうしん)を自称している。急に審査を依頼したので愛娘を抱えながらの参戦。

マルハン東日本カンパニーの社員/菱崎さん

マルハンに入社後、マーケティング畑で経験を積んでいる真っ最中。「偏愛を浴び放題のコンテストがある」と聞き、上司を押し退けて参加した。お餅が好きすぎて「すべての味をお餅で確認する」というよくわからない習慣をもっている。

というわけで!「偏愛」について審査を行いたいのですが、皆さんもそれぞれ「偏愛」ってありますよね。藤本先生は言うまでもなく「マンガへの偏愛」だと思うんですけど……。

そうですね。尋常じゃない量を読んでると思います。

でもその偏愛のおかげで今は大学の先生ですもんね。マンガにハマったきっかけってなんなんですか?

すごく覚えてるのが、4歳のときに父の散髪について行ったんですよ。そしたら床屋さんってマンガが置いてあるじゃないですか?

あー、わかる。ゴルゴ13が置いてあるイメージ。

そうそう。それで待ってる間に「なかよし」を読んでたんですよ。そのなかに「リボンの騎士」が載ってて夢中になっちゃって。

散髪が終わって父が「帰るぞ」って言うのに「もう少し!もう少し待って!」ってゴネてたら、床屋のおじさんが「お嬢ちゃん、それ持って帰っていいよ」って持たせてくれたんです。

それで「こんなに面白いものがあるのか」とマンガにハマって、家の近所に貸本屋さんがあったから通うようになって、あまりにもたくさん借りてくるから親に「1週間に1冊しかダメ」って言われて。

そのころは「なかよし」の他に、「少年」「少年画報」「少年ブック」「冒険王」「漫画王」とか少年誌を中心に読んでいたんですが、「りぼん」で水野英子先生の「ハニー・ハニーのすてきな冒険」とかが始まって、少女漫画が面白くなってくるんですよ。そこからずっと少女漫画を追いかけて大学生になりました。

大学生になると下宿先が叔父の家だったのですが、叔父が「ビッグコミック」や「ビッグコミックオリジナル」を読んでいたので、読む対称にその2つが増えて、さらに「ビッグコミックスピリッツ」なんかも読み始めたんです。

まじで「片っ端から」くらいの勢いで読んでますね。

そして卒業して出版社に就職するんですが、マンガには詳しかったのでマンガについての文章をいろいろ頼まれるようになって、本を出したら今度は大学で教えてほしいって言われて今に至る、と。

偏愛の生き字引みたいな人ですね。菱崎さんは何か偏愛してるものがありますか?

藤本先生のあとに話せるほどのことは……!

とてもわかります。先生の異常な熱量にくらべると我々は「ちょっと好き」くらいになっちゃうから……。

ただお餅が好きで、汁物であればお味噌汁はもちろん、すき焼きであろうがしゃぶしゃぶであろうがとにかく餅を入れます。

それもきっかけがあったんですか?

親と一緒に串カツ屋さんに行ったら、お餅のフライがあったんですよ。それが美味しくて20本くらい食べた気がします。

それ以来、なんというか「餅で味を確認する」みたいな習性ができてしまって。

ぜんぜん意味がわからん。餅を食べないと味がわからないってこと……?

あー、ご飯と一緒に食べることでおかず本来の美味しさがわかる、みたいな感じでしょうか?

そうです! だから僕、死ぬときは餅を喉に詰まらせて死にたいって思ってるんですよ。それはきっと、幸せなことだから……!

とはいえ死ぬときはさすがに相当苦しいと思いますけどね。

高齢者になったらお餅を食べるときに掃除機を横に置いておきましょう。喉に詰まったらいつでも吸い出せるように。

そうですね。そうします。

何年先の話をしてるんだ。

まずは偏愛のお手本から

今回のコンテストを開催するにあたって「この人の偏愛、すごいな~」という人何名かに投稿をお願いしてまして、まずお手本としてこの人たちの投稿を見てみましょう。

まずはこちらのマナリス(@manarisu9475)さん。この人「すき家」に1600日通ってるそうです。完全に偏愛でしょ。

なんでそんなことに……?

発端はこのツイートなんですよ。「全額なくなるまですき家で昼メシ食います」って宣言しちゃったもんだから、みんなが面白がって登録したせいで総額で200万円以上のメルペイが集まってしまい、それを使いきるまですき家通いをやめられないという。

でも牛丼じゃなくてまぐろたたき丼なんですね(笑)

しかもお会計が1,900円!ヤケクソみたいな使い方!

続いてはこちら。声優の小岩井ことり(@koiwai_kotori)さん!
「アイドルマスター」の天空橋朋花や「のんのんびより」の宮内れんげなどを務めるガチの売れっ子声優さんなんですが、とにかく音楽機材への偏愛がすごいという。

あー、この写真だけでも「あ、すごい人だ」っていうのが伝わってきますね。とても良い。

この方が「こういうイヤホンを作りたい」ってクラウドファンディングをやったら1億6,000万円集まったそうです。ほかにも天才しか所属できないMENSAの会員だったり、ご自身で作詞・作曲までやられたりと、とにかく多才。

僕も「こういうお餅が食べたい!」ってクラウドファンディングやったらお金集まりますかね?

そうですね。3,000円くらいなら……。

続いては卑屈な奈良県民botさん。奈良ネタでしょっちゅうバズってる人です。

「卑屈な」っていう名前からもわかるとおり、自虐ネタも多いんですよね。先生は熊本出身でその後東京だからわからないかもしれませんが、関西圏だと奈良県ってちょっと下に見られるんですよ。

あ、知ってます(笑)こないだ観た『翔んで埼玉』の関西編で語られていたので。

僕は奈良大好き人間なんでその風潮が許せないんですよ……!京都より歴史は古いし、東大寺や法隆寺はもちろん、長谷寺とか室生寺とかめちゃくちゃ良いお寺もたくさんあって、何より京都より混んでないのに!

僕は京都生まれなんですけど、奈良ってたしかかに東大寺行って鹿せんべいをあげるくらいのイメージしかないですね(笑)

ほら!ちょっと下に見てる!これだから京都は!

そして一般投稿の方々

そしてここからは一般の方からの投稿なのですが、おかげさまで1,000件以上集まりました。本当にありがとうございます……!

優秀賞に選ばれた方には、ご本人+同行するフォロワーの方まで偏愛フェス当日食べ放題になるチケットが贈られます!

いったんあれこれご紹介しますね!

とにかくラーメンの投稿が多い!ほんと群を抜いて多いくらい。次に多かったのがカレー。わかりやすく「ラーメンとカレーは国民食なんだな~」って思いました。

あとはスイーツ系も多かった!

食べ物が強いですね。ヨッピーさんは食べ物に対する偏愛はないんですか?

食べ物だとたこ焼きかな……。元大阪人なので……。

これは自慢なのですが、一時期「たこ焼き レシピ」「東京 たこ焼き」「大阪 たこ焼き」全部のワードでGoogle検索1位を取ってましたよ。インターネット上のたこ焼きの情報はすべて牛耳っていたといっても過言ではない。

どういう経緯でそんなにたこ焼きが好きになったんですか?

大阪人なので元からたこ焼きは好きなんですけど、ネットにあるたこ焼きの情報が全部気に入らなかったんですよ(笑)「なんで立地だけでたいして美味しくもないこのお店が推薦されてるんだ?」とか思って。「じゃあ自分で納得のいくお店を厳選して載せよう」みたいな。

でも、面白いのがそうやってたこ焼きの情報を発信してるといろいろ集まってくるようになるんですよね。「ここも美味しいから行ってください」とか。そうやって集まってくる情報を取捨選択している内にどんどん詳しくなってくるという。

まさに「偏愛を語る」ですね。

そうそう。そうやって好きなものを「好き!」って公言するのはとても良いことですよね。仲間も情報も集まりますから。

そして子どもの投稿も多かったですね。こちらは双子!確かに双子は尊いから……。

私、マンガに登場する双子について論文を書いたことがあるんですよ。萩尾望都先生の『半身』とか。野田秀樹先生が舞台にしている世界的な傑作です。

双子マンガって「似ている双子」「似てない双子」「憎み合う双子」「一緒に戦う双子」とかいろいろ書けるんですよ。

「双子マンガ」って論文にするほどありましたっけ……?

名作の「タッチ」をはじめ、いろいろあるじゃないですか……!

あー!そうか!達也と和也!あとは「立花兄弟」も双子だ。

ぜんぜん話題についていけません(笑)

知りません?「キャプテン翼」に出て来るスカイラブハリケーンの立花兄弟。

ジェネレーションギャップですね……。

あとは場所推しですね。ヨーロッパ大好き!みたいな人もいました。

私もパリ大好き!

僕は国内旅行ばっかりで……。温泉が好きなので旅行は必ず温泉があるところを選んじゃうので、どうしても国内ばかりになりますね。

ハンガリーなんかは温泉もたくさんありますよ。

そうなんだ。

僕も35歳くらいまで国内ばっかりだったからよくわかりますよ。僕も温泉好きだし……。

というのも、小学5年生のときに家族でヨーロッパに行ったんですよ。ただ、残念なことに親父は鉄道への偏愛がえぐい人だったんです。だから「電車に乗るために電車に乗る」みたいな行程を組むんですよね。4時間電車に乗って始発駅に行って、お目当ての電車に12時間乗る、みたいな。そんな旅行、なんにも楽しくないじゃないですか。退屈だし。

偏愛ハラスメントですね(笑)

そう!偏愛は基本的に良いことですけど、他人に強要するとハラスメントですよね。だから「ああ、海外旅行ってつまらないな。ディズニーランドのほうがいいな」とか子ども心に思っちゃったんですよね。それ以来海外には全然行ってなかったんですけど、仕事でフィリピンに行ったらえらい楽しくて。

現地で散髪に行ったとき「2cmくらい切ってくれ」って言ったつもりなのにめちゃくちゃ短くしてくるから「あれ!?2cmにしてくれ、って勘違いしてない!?」って慌てたりして、そういう体験が楽しかった。

刺激で脳汁が出るやつですね。

いよいよ受賞者の発表

というわけで受賞者を発表します!ぜひとも偏愛横丁でたらふく飲み食いしてください!

ひとりめ!沖縄偏愛の七海(@nnaimnm)さん!

この写真がとにかく良いですね!

そう!別に有名な場所とかでもないのに、「あ、沖縄だ」っていうのはわかりますよね。

レトロでノスタルジックで良いですね。

沖縄といえば首里城とか国際通りとか、そういう有名な所の写真を撮りがちですが、こういう何気ない日常の風景をチョイスするあたりに沖縄愛が見えるような気がして、大変よかったです。

そう。沖縄の歴史みたいなものが伝わりますね。

続いてはまぐろ愛ののん(@tocotocotan)さんです!

本当にいろんな所にまぐろを食べに行っているみたいで、地域によって味が違うのかなどとても気になりました。

何か好きなものがあると、お出かけするエネルギーになるから良いですよね。「あれを食べに行こう」みたいな。

そして最後はこちら!楠木の宿(@yado_dere_bbl)さんです!

この人の投稿を見に行ったらずっと推しの話をしていて「本物だ!」って思いました(笑)

「ダイマ」ってなんですか?

「ダイレクトマーケティング」ですよね。おそらく。友達に布教してまわってるんじゃないかと……。

じゃあ、ちょうどフォロワーさんを引き連れて偏愛横丁に遊びに来ていただけると良いですね。「奢ってやるから推しについて語らせろ」的な。

以上の3名です!おめでとうございます!フォロワーさん連れて偏愛横丁に遊びに来てください!

いやー、良かったです。弊社の調査では「偏愛を友達に語りたい」っていう気持ちがあっても、「好き!」って堂々と言うのはなかなかできないみたいで。

でも一方で「偏愛をもっている人の方が幸福」みたいな調査もあるので、もっと堂々と言えるような社会になると良いな、と思ってます。

そうそう。私は仕事柄やはりマンガが好きな人が周りにたくさんいるんですが、学生から「先生この作品読みました?」って良い作品を教えてもらって、それを読んだら本当に面白かった、みたいな経験はたくさんありますから、皆さん堂々と語って欲しいですね!

以上!それでは当日、お待ちしてまーす!

なお、このあと受賞者の皆様へお願いして、さらに熱い偏愛語りをしていただきました!
偏愛語りを見たい方は、さらなる続報を「ヲトナ基地」でお待ち下さい!

偏愛横丁のフェスについてもっと知りたい方は、「偏愛横丁 特設サイト」をご覧ください。

正式な審査結果発表ページは、ここからご覧いただけます。

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