アニメ『キン肉マン』シリーズの歴代主題歌を総まとめ!
目次
キン肉マンは、週刊少年ジャンプで1979年から1987年まで連載されていた漫画であり、1983年に『キン肉マン』、1991年には『キン肉マン キン肉星王位争奪編』のアニメが放送されました。
その後、2002年にはキン肉マンの息子である『キン肉マンII世』、2024年には『完璧超人始祖シリーズ』のアニメも放送されました。
アニメの主題歌も絶大な人気を集めていたため、「子どものころに『キン肉マン Go Fight!』などの主題歌を歌った」といった人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、キン肉マンシリーズののオープニング(OP)主題歌とエンディング(ED)主題歌を総まとめ。各曲の魅力についても徹底解説してきます。
40年以上愛される名作!キン肉マンとはどんな内容?
キン肉マンは、ゆでたまご氏による日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品です。1979年から1987年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、その後もシリーズが続いています。
物語は、ドジでマヌケな超人「キン肉マン」ことキン肉スグルが、地球を侵略しようとするさまざまな敵と戦い、成長していく様を描いています。初期はギャグ要素が強く、キン肉マンのコミカルな行動や奇想天外な技の数々が読者の心を惹きつけました。
しかし、物語が進むにつれてシリアスな展開が増え、友情や努力、勝利といったテーマが色濃く描かれるようになっていくのです。
また、個性豊かな超人たちも魅力の一つ。「正義超人」「悪魔超人」「完璧超人」など、さまざまな勢力の超人が登場し、キン肉マンと熱い戦いを繰り広げます。ラーメンマン、テリーマン、ロビンマスクなど、誰もが知っているであろう人気キャラクターも数多く誕生しました。
キン肉マンは、少年漫画の王道ともいえる作品です。「バトル」「友情」「ギャグ」「感動」が詰まった本作は、世代を超えて今も愛され続けています。
キン肉マンⅡ世ではキン肉マンの息子が主人公に!
キン肉マンⅡ世は、ゆでたまご氏の原作による漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品です。前作「キン肉マン」の主人公キン肉スグルの息子、キン肉万太郎を主人公に、新たな世代の超人の活躍を描いています。
舞台は前作から数十年後の世界。平和になった地球で、キン肉万太郎は軟弱なダメ超人として育ちます。しかし、邪悪な超人組織「d.M.p」の出現により、悪行超人との戦いに挑むことになりました。
前作同様、個性豊かな超人たちが登場し、万太郎と共に戦います。ケビンマスク、セイウチン、ジェイドなど、次世代の人気キャラクターも誕生。また、前作の超人たちも登場し、新旧キャラクターの共演も見どころの一つとなっています。
キン肉マンⅡ世は、前作の要素を受け継ぎつつ、時代に合わせて進化した作品です。親子の絆、友情、そして自己犠牲といったテーマが描かれ、前作とは異なる魅力を放っています。
キン肉マンの歴代オープニング・エンディング主題歌一覧
キン肉マンでは9つのオープニングテーマとエンディングテーマがあります。ここではそれぞれの特徴について解説します。
1. キン肉マン Go Fight!/串田アキラ
アニメ第1期の前半(第1話~第65話)を彩ったオープニングテーマ。歌っているのはアニソン界の大御所、串田アキラ氏。イントロから「Go! Go! Muscle!」の掛け声と、闘志を掻き立てるような力強いメロディが炸裂し、キン肉マンの活躍を予感させます。
「キン肉マン旋風」と並ぶキン肉マンの代名詞といえる楽曲で、多くのファンに愛されています。
歌詞は、正義超人の使命や友情の大切さを歌い上げており、作品の熱い戦いを盛り上げます。
「心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ」というフレーズは、単なる力自慢ではない、キン肉マンのヒーローとしての在り方を示す、作品全体のテーマを象徴するものとして、多くの人の心に響いています。
2. 肉・2×9・Rock’n Roll/串田アキラ
同じく串田アキラ氏が歌うエンディングテーマ。オープニングとは打って変わってコミカルな曲調で、ロックンロールのリズムに合わせてキン肉マンが踊ります。
「屁のつっぱりはいらんですよ」という意味のわからないフレーズも入っており、一度聴いたら忘れられないユニークさが最大の魅力です。実際に「言っている意味はよくわからんが…」という突っ込みが入っています。
作品のコミカルな一面を前面に出した、楽しい楽曲に仕上がっていると言えるでしょう。
また、エンディング映像では、ミート君や他の正義超人もいっしょに踊っており、本編のバトルシーンとはまた違ったキン肉マンが見られるのです。
この曲のコミカルさは、作品の魅力の一つである「笑い」を象徴するものであり、後のシリーズにも受け継がれていく要素となっています。
3. 炎のキン肉マン/串田アキラ
アニメ第1期後半(第66話~第124話)のオープニングテーマ。串田アキラ氏のパワフルな歌声はそのままに、よりハードロック色が強くなっています。
炎のように燃え上がるキン肉マンの闘志を表現した歌詞と、スピード感のあるメロディが、視聴者の興奮を盛り上げました。
とくに、サビの「俺は炎のキン肉マン」というフレーズは、キン肉マンの不屈の闘志を象徴する力強いメッセージとなっており、視聴者に勇気を与えてくれます。
また、キン肉マンはピンチからの逆転勝利が多いですが、歌詞にも「(ATACK!)ラスト5秒の (FIRE!)逆転ファイター」という一節があります。物語が進むにつれて、戦いがより激しさを増していくことも暗示しているように感じられる歌詞です。
4. キン肉マンボ/神谷明
キン肉マン役の神谷明氏が歌うエンディングテーマ(第66話~第96話、第107話~第124話)。陽気なマンボのリズムに乗せて、作品に登場するキャラクターやプロレスの技をコミカルに紹介しています。
エンディング映像では、キン肉マンや仲間たちがマンボを踊る姿が描かれており、見ているだけで楽しくなります。この曲は、子どもたちにも親しみやすい曲調と歌詞で、当時、多くの子どもたちが口ずさんでいました。
神谷氏は声優としてだけでなく、歌手としても活躍しており、その歌唱力は折り紙付きです。この曲は、神谷氏のエンターテイナーとしての才能が発揮された、楽しいエンディングテーマとなっています。
5. キン肉マン音頭/神谷明、松島みのり
キン肉マン役の神谷明氏とミートくん役の松島みのり氏が歌うエンディングテーマ(第97話~第106話)。盆踊りをイメージした夏らしい雰囲気の曲調で、作品の世界観を和テイストで表現しつつ、二人の掛け合いが楽しい一曲です。
エンディング映像では、浴衣姿のキン肉マンや仲間たちが、盆踊りを踊る姿が描かれています。この曲は、シリーズ主題歌の中でも、とくに異色な楽曲といえるでしょう。
コミカルな一面と、日本の伝統的な音楽である「音頭」を組み合わせることで、独特の魅力を生み出しています。
6. キン肉マン旋風(センセーション)/串田アキラ
アニメ第1期終盤(第125話~最終話)のオープニングテーマ。再び串田アキラ氏が担当し、疾走感溢れるメロディと、キン肉マンの成長を思わせる歌詞が特徴です。
新たなステージへと向かうキン肉マンの力強さが表現されており、最終決戦に向けて盛り上がりを加速させる楽曲となっています。
この曲は、第1期の集大成となるオープニングテーマとして、キン肉マンの成長と、未来への希望を力強く歌い上げています。最終決戦に向けて闘志を最大限に高める、熱い楽曲といえるでしょう。
7. キン肉マン倶楽部/神谷明
神谷明氏が歌うエンディングテーマ(第125話~最終話)。友情をテーマにした心温まるバラード調の楽曲です。仲間との絆を大切にするキン肉マンらしいメッセージが込められており、アニメ第1期の締めくくりにふさわしい感動的なエンディングとなっています。
エンディング映像では、キン肉マンと仲間たちが楽しくローラースケートをしているシーンがあり、激しい戦いの後の平和を描いています。また、歌詞は子どもたちへのメッセージです。
当時、この歌を聞いた子どもたちは、未来に希望を持って頑張ろうと思っていました。第1期の最終回にふさわしい、余韻を残すエンディングテーマとなっています。
8. ズダダン!キン肉マン/鈴木けんじ
「キン肉星王位争奪編」のオープニングテーマ。鈴木けんじ氏による力強い歌声が、新たな戦いの幕開けを告げるような楽曲です。王位争奪戦という壮大なスケールを感じさせる、重厚なサウンドが特徴です。
歌詞には、キン肉マンの決意や覚悟が力強く表現されており、戦いに挑む彼の姿を応援したくなるような楽曲に仕上がっています。
鈴木けんじ氏の力強い歌声は、キン肉マンの力強さと、王位争奪戦の緊張感を表現するのにぴったり。この曲は、「キン肉星王位争奪編」という章の始まりにふさわしい、壮大なオープニングテーマとなっています。
9. 月火水木・キン肉マン/ケント・デリカット、松田多香子
「キン肉星王位争奪編」のエンディングテーマ。ケント・デリカット氏と松田多香子氏によるデュエットソングで、コミカルな歌詞とキャッチーなメロディが印象的です。月曜日から木曜日まで、毎日キン肉マンを応援したくなるような楽しい楽曲です。
エンディング映像では、月火水木という歌詞に合わせてキン肉マンが踊っています。続いて金土日は休みたいという歌詞。週休3日制なのがいかにも彼らしい。
この曲は、「キン肉星王位争奪編」のシリアスな展開とは対照的に、明るく楽しいエンディングテーマとなっています。作品のコミカルな一面を強調することで、視聴者に癒しを与え、次のエピソードへの期待感を持たせるような楽曲に仕上がっています。
キン肉マンⅡ世の歴代オープニング・エンディング主題歌一覧
キン肉マンII世には、8つのオープニングテーマとエンディングテーマがあります。ここではそれぞれの特徴について解説します。
1. HUSTLE MUSCLE/河野陽吾
キン肉マンII世の初代オープニングテーマ(第1話~第51話)。河野陽吾氏の力強い歌声が、新たな世代の主人公、キン肉万太郎の活躍を予感させます。「Go! Go! Fight!!」のフレーズは初代OPを彷彿とさせつつ、より現代的なロックサウンドに仕上がっています。
歌詞には、万太郎の成長と、正義超人としての葛藤、そして友情の大切さが。初代キン肉マンの意志を継ぎ、次の時代を担う万太郎の熱い戦いを予感させるオープニングテーマです。
万太郎の若さと情熱、そして、懐かしい初代キン肉マンの映像もあり、視聴者の心を掴む楽曲となっています。
2. 愛のマッスル/ザ・パーマネンツ
初代エンディングテーマ(第1話~第26話)。ザ・パーマネンツが歌う、明るく爽やかなロックンロールナンバーです。愛と友情をテーマにした歌詞は、万太郎の真っすぐな性格を表現しており、聴いていると元気をもらえるような楽曲です。
エンディング映像では、万太郎が二階堂凛子を追いかけて振られるシーンがあり、父親であるキン肉スグルとの共通点が伺え、映像だけでも楽しむことができます。
この曲は、作品の明るく楽しい雰囲気を象徴するエンディングテーマといえるでしょう。
3. 恋のMy chop!!/横須賀ゆめな
2代目エンディングテーマ(第27話~第51話)。横須賀ゆめな氏が歌う、ポップでキュートな楽曲です。恋する乙女心を歌った歌詞は、万太郎の恋の行方も気になる本作のストーリーにぴったりです。
エンディング映像は、万太郎とヒロイン・凛子のラブコメディ風の演出で、二人の関係性が気になるファンを楽しませました。凛子への淡い恋心を抱く万太郎の心情を、可愛らしい歌声と映像で表現しています。
この曲は、万太郎の青春物語としての側面を強調したエンディングテーマといえるでしょう。キン肉マンII世は、バトルだけでなく、恋愛や友情など、青春の要素も魅力の一つ。この曲は、そんな本作の魅力を表現する楽曲となっています。
4. believe/The NaB’s
キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLEのオープニングテーマ。The NaB’sが歌う、疾走感溢れるロックナンバーです。新たな敵との戦いに挑む万太郎の決意を表現した歌詞と、力強いサウンドが、視聴者の興奮を盛り上げます。
ULTIMATE MUSCLEシリーズは、熱い戦いと友情、そして成長の物語を描きながら、新旧の超人たちが織りなす新たな伝説を紡ぎ出していきます。
また、歌詞全体を通して、未来への希望や夢を追い続けることの大切さが強調されています。主人公の成長や挑戦を応援するメッセージになっており、視聴者に勇気や希望を与えてくれます。
5. 赤色ダンスホール/sui
『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE』のエンディングテーマ。suiが歌う、ミステリアスな雰囲気の楽曲です。この曲は、他の主題歌とは一線を画す、独特な雰囲気を持っています。
作品の世界観や熱い戦いの雰囲気を反映した歌詞が特徴的です。エンディング映像を見ると、友情や努力、成長といったアニメの主要テーマとリンクしており、聴くものの心に響きます。
6. Trust Yourself/高取ヒデアキ
『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2』のオープニングテーマ。高取ヒデアキ氏が歌う、力強いメッセージソングです。自らの力を信じ、運命に立ち向かう万太郎の姿を応援する歌詞は、視聴者に勇気を与えてくれます。
さらに、高取ヒデアキ氏のハイトーンボイスが、万太郎の闘志とマッチしており、激しい戦いを連想させます。また、歌詞には、「自分の力を信じろ」というメッセージが込められており、逆境に立ち向かう万太郎の姿と重なることも。
この楽曲は、アニメの世界観を反映しつつ、聴く人に勇気と自信を与えるような力強いメッセージを込めた歌詞だといえます。高取ヒデアキの特徴的な歌唱力と相まって、印象的なオープニングテーマとなっています。
7. 誓ノ月/Kagrra,
Kagrra,が歌う『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2』のエンディングテーマ。激しい曲調の中に、どこか哀愁漂うメロディが組み込まれており、戦いを振り返るエンディング映像ともマッチしています。
「誓ノ月」は、『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2』の世界観と見事に融合した楽曲です。力強い歌声とメロディ、そしてアニメのテーマと共鳴する歌詞は、これからの戦いを期待されるものになっています。
8. MUSCLE BEAT/角田信朗
『劇場用アニメーション キン肉マンII世』の主題歌です。角田信朗氏が歌う、熱いファイトソングです。映画の壮大なスケールに負けない、パワフルな歌声と、本作らしい熱いメッセージが込められた歌詞が印象的です。
劇場版のストーリーを盛り上げる力強い楽曲で、角田信朗氏のパワフルな歌声は、劇場版の迫力満点のバトルシーンにぴったり。
歌詞には「諦めない心」「友情の大切さ」など、シリーズを通して描かれてきたテーマが込められています。映画の世界観を最大限に盛り上げる、熱い主題歌となっています。
キン肉マン完璧超人始祖編のOP・ED主題歌一覧
2024年7月より放送開始した完璧超人始祖編。往年のファンも新規ファンも惹きつける本作を音楽面で盛り上げる主題歌を紹介します。
1.LOVE & JUSTICE/高梨康治×FLOW
『NARUTO -ナルト-』シリーズなど、数々のアニメ音楽を手掛けてきた高梨康治氏と、人気ロックバンドFLOWによるコラボレーションが実現。
高梨氏による重厚なサウンドと、FLOWの力強いボーカルが融合した、まさにキン肉マンにふさわしい熱く激しい楽曲に仕上がっています。
正義超人たちの熱い闘いを予感させる、スピード感溢れるメロディと、FLOWのボーカルKEIGOによる情熱的な歌声が、視聴者の心を掴みます。
2.「超人」キン肉マン/宮野真守
主人公・キン肉マン役の声優、宮野真守氏が歌うエンディングテーマ。ラップ調のメロディに乗せて、キン肉マンの心情を歌い上げています。
これまで数々のアニメキャラクターソングを歌いこなしてきた宮野氏ですが、今回は「超人」という、まさに本作のための楽曲を熱唱。
エンディングテーマでありながら、作品の特徴を表している歌詞にも注目です。かっこいいラップ調の中に「屁のつっぱりはいらんですよ」というお決まりのセリフも含まれており、初期のキン肉マンらしさを表しています。
まとめ
この記事では、世代を超えて愛されるキン肉マンシリーズの歴代主題歌を振り返りました。
「キン肉マン Go Fight!」や「炎のキン肉マン」など、作品の代名詞とも言える串田アキラ氏の楽曲は、力強い歌声が作品の熱い戦いを盛り上げ、多くのファンに愛されています。
一方、「キン肉マンボ」や「キン肉マン音頭」など、神谷明氏によるコミカルな楽曲は、キン肉マンのユニークな世界観を表現していました。
また、キン肉マンII世では、「HUSTLE MUSCLE」や「believe」など、新たな世代の活躍を象徴する力強い楽曲が登場。「愛のマッスル」や「恋のMy chop!!」など、万太郎の青春物語を彩るポップな楽曲も人気を集めました。
それぞれの主題歌は、作品の世界観を表現し、ストーリーを盛り上げるだけでなく、時代を超えて愛される名曲として多くのファンの記憶に残っているのです。
2024年7月から放送された完璧超人始祖編は、2025年1月から第2期の放送も決まっています。キン肉マンらしさもありつつ、新しさも感じられる名曲が生まれることに期待が高まりますね!
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